~ 開発コラム 「第1回」 / 「第3回」 / 「第4回」 / 「第5回」 / 「第6回」 ~
 
~目次~
1.原画「克」氏インタビュー
2.原画「月杜」氏インタビュー
 
 
■ 克氏に聞く「キャラクターでこだわった部分は?」 ■
 
・こころ
アマツツミの舞台性から、奇抜さや派手さは狙わずにオーソドックスなイメージで仕上げています。

・ほたる
小柄という以外は外見指定のないヒロインでした。オーソドックスさを出しつつ、特にこころのデザインへのカウンターを意識しています。制服のスカート丈が長いのもポイントですね。

・愛
銀髪(白髪)ロング・和服という指定から、舞亜やクロといったデザイン性が近く好評だった過去作ヒロインからイメージを拾いました。

 
■ アマツツミの中でお気に入りのキャラは誰? ■
 
 
ほたるですね。
誠はほたるを指して「分かりやすい人間とは違う」と言っていますが、それだけに理解したいという欲求を、私自身もくすぐられました。
あくまでも私の印象として──誠が何色でもなく、善でも悪でもない“神”なら、ほたるは善でも悪でもあり、色とりどりの“人間”その代表といえるキャラクターだと思っています。
そんな“人間らしい複雑さ”をもったほたるというキャラクターを、どこまで理解して、どこまで絵として表現できるのか──今作の目標のひとつでもありますね。
 
■ エッチシーンのこだわりについて ■
 
 
今作ではHシーン内容の決定を原画側で担当することになっています。そこで特に意識しているのが、Hシーンでの各ヒロインの特徴を設定し、内容を構成している点です。
大雑把には、こころはとにかくイチャイチャ。愛は胸愛撫多め。ほたるは感じすぎるため、いつも最後はへろへろに──といった感じですね。

オススメのHシーンは響子本筋ルート中に入る『こころの素股ずり』です。
ハピメアでの有栖の素股ずりが今でもお気に入りで、それを踏襲したシーンとなっています。
 
 
 
■ 月杜氏に聞く「キャラクターでこだわった部分は?」 ■
 
元々和風テイストは好みなので、巫女装束と黒髪のイメージは自分の中では固定されていました。
若干コミュ症気味のキャラクターという事もあり、ちょっと人に慣れてなさそうな、
怯えながらも芯の強い雰囲気を出せていたらと思います。
 
■ 響子をデザインして気に入っている部分は? ■
 
やはり和服……と言いたいところですが、私服でしょうか。この系統のジャンルはゴスロリなどに含まれる事もありますが、次に描く機会があったら和風にアレンジしてみたいです。
髪型は王道のストレートにしたかったのですが、クロノクロックの満と被るので四苦八苦しながら今の状態に落ち着きました。
けれどこの髪型はバランスが難しくてちょっと崩れると雰囲気が違ってくる為、毎回描く都度その点に難儀しています。
因みに最近作画環境がアナログからデジタルに変わりました。
慣れるのに数か月は掛かって仕事のスケジュールに影響して来るかと結構身構えていましたが、2週間くらいですんなり馴染んでくれたので今はホっとしています。
が、それとちゃんと描けるかはまた別なので、今でも毎回作画作業の度に何かしらの問題で試行錯誤の日々になっています。
特に緩やかな長い線(抱き枕カバーなどの大きさ)を引くのは正直、アナログでやった方が今でもすんなり描けると思います。
そんな感じで初めてのデジタル作業って面でも響子というキャラクターは思い出深いものになりました。
 
■ エッチシーンのこだわりについて ■
 
例を挙げて、という形になるのですが。
下のイベントCGでは、レイアウトでは通常の横からの視点でのエッチシーンと言う指定で作成していましたが、見て分かるようにレイアウトの時点で既に平面的で地味めな印象だったので少しでも見栄えがする様に、途中から変更というか、そのまま描き直す方向で進めています。他のHシーンのCGでも幾つか同じ様な変更をしています。
手間は掛かりますが、少しずつ経験となって積み重ねて行ってより良い絵が描ける様になれたら……と、思いたいです。
 
 
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