第2回 キャラクターデザイン・原画 克



<1:はじめに>



美少女ゲームユーザーの皆様、こんにちは。
キャラクターデザイン・原画担当の克と申します。
今作『アオイトリ』ではメアリー、小夜、あかりの3ヒロインを担当させていただいています。

ここ毎年・毎作なので「またお前か」となる方も居らっしゃるかもしれませんが、そこは正直に申し訳ないと思います(毎作センターヒロイン担当は個人的にも辛いですしね)。
しかしながら、絵という部分は美少女ゲームにおいて顔となる要素ではありますが、実際に作品をプレイされるユーザーさんにとっての魅力は絵に限った話ではありません。
前作『アマツツミ』でも、プレイされたユーザー様から様々な「良かった」というお声を頂きました。
「お話が良かった」「背景が良かった」「声が良かった」「音楽が良かった」「ムービーが良かった」「塗りが良かった」等々。
それらの魅力は単独に存在するものではなく、作品内でお互いを引き立て合い、一つの作品となっているからこそ、伝えられるものだと思っています。
その点においての意識は、私自身も決して劣るものではないと自負しているため、『アオイトリ』で今一度ご期待いただければ幸いです。


<2:キャラクターデザインについて>



早速、具体的なお仕事の中身についてお話を始めさせていただければと思います。
一応ですが、ここで話すことは私自身の仕事や思想に限ったことであり、作品全体やヒロインそのものを語ることとはまた違う話だというところを予めご理解ください。

といったところで。まずはキャラクターデザインについて、私が担当している3人のヒロインのことを順番にお話ししていきます。

■A:メアリー・ハーカーのデザイン

メアリーはセンターヒロインとしての直球さを意識しています。
キャラクターデザインに限れば、センターポジション・看板となるヒロインは、商売的にもユーザーの皆様の好みの割合でも、ストレートロングの髪をあえて外すことが難しくなります。
個人的には金髪にしたかったのと、もう少し特徴的な髪型が良いかとも試しましたが、他のスタッフの意見もあって現状のデザインとなっています。
基本的なスタイルに遊びが利かないぶん、今作は吸血鬼という要素でアクセントがつけられるため、そのあたりは救われたと感じます。

■B:黒崎小夜のデザイン

小夜は大人っぽさと子供っぽさの同居と、闇属性(カッコイイ)的な怪しさといったイメージです。
今回担当したヒロインのうち最も趣味が乗せられたヒロインというところで、まずショートヘアの女の子が描きたいという点が小夜のデザインの主軸となっているのですが──
同じくキャラクターデザイン・原画担当であるあきおさんの赤錆理沙や美果子のデザインが非常に見栄えよく素晴らしかったため、「地味かな…」とぶれてしまったこともありました(汗)
試行錯誤した結果、最終的には初期のイメージに近いところで落ち着きましたが。
これも自分らしさとは認めていますが、頭の後ろにドカッと大きいリボンをつけたがるあたり、つくづく私は古いセンスを好むなのだなと感じます(苦笑)

■C:海野あかりのデザイン

あかりは可愛いけど”普通”なイメージです。
キャラクター性として滲み出るエロさでは随一であるため、御影さんと私の間では「エロキャラ」みたいな位置付けとなっています(苦笑)
メアリーや小夜に比べると、あかりは細かな部分は除いてほぼ初期デザインのまま決定しました。
アマツツミ』のほたるのデザインも同じコンセプトにあたりますが、あえて普通めな印象を出しています。
あかりやほたるというヒロインはトゥルーエンドを飾るヒロインでありながら、序盤ではむしろ主人公や他メインヒロインよりも一歩外側に位置し、眺めているキャラクターだからです。
加えて、外見以上に内面(シナリオ的要素も含め)で好きになってほしいキャラという意図もあります。
デザイン上の感覚ではサブヒロインを描く感じですね。
デザインそのものとはまた違ったポイントになりますが、あかりは陥没乳首という明確に人を選ぶ要素があります。
これはむしろ内面・シナリオ的要素が魅力的であるからこそ、臆せずに搭載することができたと言えます。


<3:Hシーンについて>



アオイトリ』はストーリーは当然、Hシーンも楽しめる作品であることが重要なポイントです。



大部分のHシーンはまだ構築中なので、しっかりと断定できないところもありますが、詳細な内容は口で言うよりも今後の広報で公開されていくサンプルCG等を見ていただくことが一番だと思います。
CGに関しては、あきおさんの絵が非常にエロいということも非常に心強く感じています。

現段階で語れるポイントとしては、『ヒロインごとにフェチポイントを作り、どこが気持ち良いかなどを明確にしている』というものがあります。
簡単に言いますと「その部位だけでイける」であるとか。
あかりは陥没乳首
小夜は仮性包茎のクリトリス(股間はモザイクが掛かるので多くはテキスト描写でのポイントとなります)。
メアリーは少し意味が違いますが、肉体的なフェチズムより「可愛いらしさ」を重視したHシーンにしたいと考えています。


<4:おっぱいについて>



私個人としては、見ていただきたいフェチポイントは色々とありますが、最も分かりやすく重要な部分というところで、おっぱいについて少しばかりお話をさせて頂きたいと思います。
厳密にはあかりの陥没乳首母乳のことです。

既に苦手としているユーザーさんには申し訳なく思いますが、まだよく知らないというユーザーさんに対して「こういう趣向もありますよ」と提示することも作品として必要なことだと思いますので、今作も1ヒロインだけ挑戦させてください。
(今思うと、『アマツツミ』の愛の陥没乳首+母乳は、御影さんと話していて誘導された節がありますが……(苦笑))

陥没乳首の良さというのは、陥没した状態からの勃起(露出)といったところで、目に見える形で興奮を表現でき、尚且つモザイクなしで見せられるのが大きなポイントです。


  

もちろん普通のおっぱい(乳首)が一番受け入れられやすいのは間違いなく、陥没乳首だけに拘っているということではありません。
Hできるサブヒロインまで含めると、あかり以外にも4人分のおっぱいがあるのでお好きなおっぱいを選んでください

もうひとつ、おっぱいと言えば『母乳』です。あかりは母乳が出る体質となっています。
なぜ母乳が出るのか?──おっぱいは母乳を作って飲ませるためにある部位だからです。
ヒロインというのは女性であり、女性だからこその「尊さ」や「母性」の象徴が、母乳なのです。
二次元アダルト作品でそれをやらないのは勿体無いでしょう。
少なからず、やらないことを徹底することはないと思います。
妊娠もしていないのに母乳が出るのかと気にされる方はいるでしょうが、その点は二次元作品ならではのファンタジー要素(今作の場合は”奇跡”でしょうか)としてご理解ください。
(ごく個人的には、二次元アダルト作品において中出ししても妊娠しない・そもそも避妊自体をしたがらないことも気にはなるのですが、そういうものだと思っています)


<5:まとめ>



今回の私のインタビューのまとめとして。

Hシーンについて話すと、どうしても半分ふざけたような内容となってしまうため、どうまとめたものかと悩むところですが(汗)、ここは真剣な気持ちだけを言葉にして締めくくりたいと思います。

プレイしてくれたユーザーさんに「よかった」と言って頂けるよう、1スタッフとして慢心することなく制作を終え、『アオイトリ』を発売日に届けられるよう頑張ります。