<1:ご挨拶>
皆様、はじめまして、お久しぶりです、こんにちは。
企画とシナリオ担当の御影です。
はじめましての方向けに。
経歴としては、ここ10年ほどはパープルさん専属のような外注です。
最近リメイクされた、初代の「D.C.」や、minoriさんで「ef」などを作っていました。
まあ、毎回作風の変わるライターです。
というわけで『マガルミナ』。
御影にとっては久しぶりの現代モノです。
このアホは最近、文明の滅んだ1000年後の未来とか、200年後の月面基地とか、シャーロック・ホームズなどを作っていて、現代から遠ざかっていました。
自分でも、「今回はスマホとかコンビニがあるー、新鮮ー」と感動していました。
こういうコラムも、せっかくなら『読んでいて楽しい』が一番だと思います。
肩肘の張らない口調と内容でいきましょう。
第1回のコラムで、ディレクター・監督である小梅さんから作品の概要はお伝えしてもらっています。
御影は、各要素をちょっとずつ深く掘っていきませう。
<2:「マガルミナ」は、どうやって生まれたの?>
まず、企画が出来上がった流れを話します。
小話としても面白くなるので。
御影は毎回、『この世界は楽しい!』『人間はすごい!』を書きたがります。
まあ、趣味です。
本人にその気がなくても、なんか、そんな感じになります。
で。
企画の最初期です。
なにもないスタート地点に、御影は立っています。
やはり『人間はすごい』を示せる作品を考えました。
最近の作品は、『奇跡を設定し、それを否定することで人間を描く』という逆説から企画を始めていました。
奇跡要素が、皆さんに楽しんでもらう娯楽性としてわかりやすいので。
しかし、そういう作品は何度もやりました。
飽き――もとい、新しいことに挑戦することにしました。
今回は奇跡なしでいこう、と決めます。
それでは、リアルな現実を思ってみましょう。
人間の知性面での最高峰は、まず『科学者』『宇宙飛行士』『スパイ』が考えられます。
他にもチェスや将棋のプレイヤーもありますね。
今回は『娯楽』を描きやすいスパイを採用しました。
御影はミリタリーやスパイ作品も大好きなんです。
『マガルミナ』のひな形が完成です。
で。
実は『マガルミナ』は、最初は“女装スパイモノ”でした。
王女様が暗殺されるかもという噂があり。
主人公の男の子が、護衛のため女装して女子校に潜入する。
正体がばれる緊張感にひやひやしながら、楽しい会話を繰り広げる。
わかりやすい!
王道ギャグ路線だったのです。
だって御影、まだやったことないんだもん!(とにかく色々な作品を作りたい人)
真面目に言うと、テーマはテーマであり、『遊んでもらって楽しい』は、きちんと形成しないといけません。
そんな“女装スパイモノ”。
パープルさんと主要スタッフに、企画書として提出したわけです。
ここで、原画のごーわんさんから、「女装モノは、きちんと女装モノを作りたいという強い意志があればこそでは?(意訳)」と指摘があり。
パープルさんも「そうだね」となり。
御影も「まったくもって、ごもっともです」と反省し、“女装”が消えました。
おやおや、“スパイモノ”だけが残りましたね?
御影は、「あのー、主要な要素がスパイだけだと、作品として硬派すぎませんかね? なにか別のアイデアを出しますか?」と確認しました。
当然です。
皆様に買ってもらってこそ、作り手はご飯を食べられますし、次の作品が作れます。
体験版が楽しかったら布教して欲しいし、予約してくださいませ。
作り手は「感想」を摂取して生きる妖怪みたいなものなので。
さて。
パープルさんから返事がありました。
「このままでいきましょう」
「御影さん、変なもの作れるじゃないですか」
「むしろ、普通の企画を提出してきたら没にします」と笑顔で言われました。
嘘みたいでしょ?
これは100%、マジで言われたんですぜ?
※ネガティブではなく、言われた御影も大笑いしていました。
誤解のないよう、ちょっと真面目に説明しますが。
「変なもの」は、作る難易度が高かったり、売るにも挑戦の度合が高いです。
なので、一応、「作れるでしょう?」と言われてるのは信頼です。
これ、本当に信頼か?
いじられてない?
まあいいや。
パープルさんは老舗だからこそ、新しいこと、面白い設定など、業界内でも挑戦を続けているメーカーさんです。
新しいもの・楽しいものを作ることが娯楽の本懐ですね。
その根幹を忘れていないのは、素晴らしいなと思います。
ちなみに。
最初にエロゲーを遊ぶという方には、是非、ゆずソフトさんを紹介してあげてください。
今なら『ライムライト・レモネードジャム』が間違いない。
素晴らしいゲームです。
遊んだ人たちが、わいわい感想を言いあえる作品が一番です。
そして、エロゲーって楽しいんだなぁ、となった人を沼にはめていきましょう。
本題に戻りまして。
まあ、「やろう」と言われたからには、突き進むことになります。
“娯楽性を忘れないレベルでリアル路線での学園スパイモノ”
『マガルミナ』が本格始動です。
<3:テーマの深堀りA『恋』『だまし愛』>
『マガルミナ』のテーマや、面白さを語るにあたり。
キャッチコピーの『恋、爆弾、だまし愛』を起点に続けましょう。
……爆弾ってなんだ?(後述します)
『恋』『だまし愛』は、そのままですね。
今回は、いわゆるコンゲームです。
腹と裏設定に一物もった登場人物が、お互いを騙しながら、恋愛もします。
なにせ主要キャラにスパイがいますからね。
最近の流行りなので、詳しい説明は不要ですね。
それの学園モノ・AVG版です。
「人間はすごいぞ!」を、もう少し深く掘り。
シナリオごとのテーマは「家族愛」「人の生まれた意味は」とかの王道です。
スパイモノという、なんじゃらほい? な企画なわけで、個別ルートのテーマはわかりやすくしましょう。
あと、『騙す』が主軸だからこそ。
『信頼』や『信じるまっすぐな心』がテーマに浮かびあがります。
主題歌でも繰り返される『間違い』と『正しい』。
この対立もテーマになりました。
さて、登場人物の多くは、人類で最高レベルの能力をもったスパイです。
主人公にも、対抗できる力が必要です。
具体的には、クセモノ可愛いヒロインたちを攻略してもらわなければなりません。
今回は奇跡はありません。
現実にある技術から割り出してみましょう。
よし、君(主人公)には“メンタリスト”の技術をあげよう。
メンタリスト=人間の外見や動作、言葉使いなどから、心を読み、行動を誘導することが可能な技術者です。
リアルに存在しています。
だいたい詐欺師です。
今回の主人公、本人は善人のつもりですが、登場人物のほぼ全員から「ひどい男」「えげつない」と評価されております。
まあ、強い力をもっているので、肉体は最弱レベルに設定しておきましょう。
小話として冗談めかしていますが。
主人公の貧弱な設定も、作品全体のテーマや裏設定に、密接に絡めてあります。
プレイ後にわかります。
まとめとして。
『恋』『だまし愛』は、そのまま、主人公とヒロインも騙しあいながらの恋愛です。
<4:テーマの深堀りB『爆弾』>
残った要素。
『爆弾』です。
いや、爆弾ってなんだと思われるでしょうが。
なにかの比喩ではなく、共通ルートも含めて、全ルートで爆弾が主要アイテムとして出てきます。
可愛い女の子との恋愛モノだぞ?
馬鹿じゃないの?(自主ツッコミ)
でも、アクションスパイ映画でも、爆弾の処理・解体は定番ですね。
緊張感がたまりません。
AVGには選択肢がありますから。
『赤』か『青』か。
皆様にも選んでいただきましょう。
都市伝説を解体するのも流行りですしね(楽しい作品なので皆さんプレイしてください)
爆弾はルートによっては爆発します。
御影から「やはり、ハッピーエンドかバッドエンドかに関わらず、最終ルートでは爆発の炎をバックにしたCGでオチにするべきでは?」と何度か提案しましたが、パープルさんに止められました(実話)
賢明だと思います。
実際の最後のオチは、本編をプレイして確かめてください。
<5:シナリオの小話>
※※※注意書き※※※
これ以降、少しネタバレ要素が出てきます。
最低でも、体験版プレイは前提になります。
ネタバレを避けたい方は、ここまでということで。
本編でお会いできることを、楽しみにしております。
※※※※※※※※※※
続けましょう。
『皆様が大好きな潤は、メルヴィルートで敵になります』
よし。
楽しい。
だまし愛ですからね。
本作、共通ルートや、最初の潤ルートの内容がネタバレされても、たいして問題ありません。
そこがスタート地点です。
ルートごと“敵・味方”は入れ替わります。
スパイなので(便利な言葉だ)
前のルートのラスボス役が、別ルートで味方になったりもします。
もちろん逆も然り。
プレイ順が最適化されているので悩む必要はなく。
前のルートでネタバレした要素は、遊んでいる方が知った以上、次のルートで引っ張る必要ないですからね。
あまりネタバレを忌避せず。
わいわいとユーザーさん同士で感想を語り合ったほうが、楽しいと思います。
そうでないと、『プレイしたけど誰とも語れずに寂しい』となりますからね。
もったいない。
で、『マガルミナ』はそれがしやすい作品かな? という内容も目指しています。
なんでしたら。
パープルさんのDisdordに『ネタバレチャンネル』がありますので、ご参加ください。
シナリオの話に戻りますが。
ここまでの話と、体験版を遊んで頂けているなら、あまり言うことはなく。
御影個人の担当は――
・『はじまりの1週間(共通ルートに該当)』
・『潤ルート』
・『メルヴィルート』です。
なんか、この範囲だけで、テキストが2MBくらいあるんです。
攻略ヒロインが3ヒロインなので、1人ずつが長めになっています。
さすがに短いということはないでしょう。
特にオチのメルヴィルートは、最後まで主要登場人物が関わり続けます。
(主人公とヒロインの2人の世界でキャッキャウフフではなく)
「はじまりの1週間(共通ルート)」も1つの物語になっています。
スパイ学園モノの導入と、ジャックとのギャンブル勝負です。
体験版を楽しんで頂けたのなら、幸いです。
<6:キャラや音声や音楽などの話>
キャラの話などですが。
体験版をプレイして頂くのが、一番わかりやすく。
絵と声、音楽や演出があわさってのゲーム、キャラクターですからね。
百聞は一見にしかず、そのもの。
原画のごーわんさんのコラム回でも、語ってもらえるでしょう。
御影からは軽く、主人公+3ヒロイン+2人について(非攻略キャラは日常が少ない分、語るとネタバレ度が高いんですー)
・大和くん(主人公)
今回のオチ担当。
企画段階から、「マガルミナ」の娯楽性や泣き要素などは、彼を軸に形成されました。
多分、人気投票したら1位になる。
最後まで裏設定たっぷりです。
Go-1さんデザインの大和くん、とても可愛い。
・メルヴィ
かわいい。
絵もお声もかわいい。
お姫様やお嬢様が、御影は大好きです(好きなものばかりだが)
最終ルート担当なので、一番大変なことになります。
あ、メルヴィの拘束プレイは御影案です(Hシーンは主要スタッフでネタ出ししました。文責として明言)
お姫様は縛らないといけませんね。
・潤
かわいい。
絵もお声もかわいい。
主人公と同居する、私生活では隙の多いお姉さんって、いいですよね。
足とお尻が素晴らしい。
・ティナ
かわいい。
絵もお声もかわいい。
三下ギャルもよい。
登場するだけで場面が面白くなるのは、ずるい(ルート担当でないからこその主張)
・ジャック
かっこいい。
絵もお声もかっこいい。
やはりライバル兼友人となる男キャラというのは、よいものです。
最初に、主人公と2人きりで観覧車に乗せるべきですね。
生粋のギャンブラーなのですが、ごめんね、今回の主人公、曲がっていて正面勝負しないんだ。
・奏
よい。
大人の女性は、とてもよい。
ある意味で、影の主役とばかり活躍するので、皆様もプレイ後に「よい」と思ってください。
全体として。
Go-1さんの絵が、現実感の高さも含めて素晴らしく。
あ、御影は昔から、Go-1さんの個人的なファンです(苦笑)
制作中も、定期的にヒロインのイメージボードの絵をアップにして、「顔がいいなぁ」と見惚れていました。
なお、CGがあがってくるたび、「本当に顔がいいなぁ」と言い続けていました(実話)
お声も、小梅さんとGo-1さんが声優さんにものすごく詳しく。
いや、本当に詳しすぎる。
最高の配役となっております。
収録中も、この声でなければという、お見事なものでした。
<7:体験版について>
実は最初、『体験版を観測できていないので音楽や演出は語れない』などと書いていたのですが。
確認できました。
デバックしていました、とも言いますが。
一言。
『ハラショー!』
世辞や宣伝ではなく。
体験版をプレイしていて、『御影が制作してきた作品の中でも一番面白い』と自信をもってお伝えできる内容でした。
というか、企画シナリオの御影が、面白さにビビりました。
音声や音楽、演出、ムービーなど、個別に語るのが馬鹿らしくなる。
まさしく『ゲームとしての総合力』の強さですね。
特筆のポイントとして。
『主人公の立ち絵がある』と、それが『徹底的に有効に活用されている』の2点。
演出素材として主人公の立ち絵を用意されたのはディレクターの小梅さん。
そして、主人公を含む、難しいキャラたちをデザインされたGo-1先生。
お2人の見事な采配に喝采を。
あわせて、それを活かして全編をここまで楽しく演出してくださったスクリプターの方にも拍手を。
未プレイの方は、本当に面白いので、だまされたと思って体験版をどうぞ。
本作のテーマは『だまし愛』ですが(余計な一言)
もちろん、体験版以降の本編も面白いです。
シナリオは書きあがっているので――もっと盛り上がる・やばい設定やシーンがあるのは承知しているわけで。
御影も『体験版でこれなら、各ルートのクライマックスはどうなるんだろう』と楽しみにしております。
と。
今後、演出やムービーの方もコラムがあるかもしれません。
声優さんや音響さんのコラムも。
御影が読みたいので、パープルさんをつっついてはいます。
掲載されたら、楽しんで見にきましょう。
他にも。
もちろん、制作を支えてくれる事務方のスタッフの皆様もいます。
ゲームは多くの人間によって作られています。
ユーザーの皆様への言葉ではなくなってしまいますが、企画者としては、全員に感謝しかありません。
いやまあ。
だいぶ仲の良い制作体制だったので。
なんか、数人が、ずっとDiscordで夜から朝まで雑談しながら仕事したり雑談したり雑談していました。
※なんでこの人たち、土日どころか年末も正月も含めた1年中、夜中から朝方まで、ずっとオンラインなんだろうとなっていました(苦笑)
<8:おわりのご挨拶>
と。
実際のゲーム制作は、もちろん真面目にやっていました。
奇跡要素もない“スパイモノ”という、だいぶ説明の難しいジャンルです。
どうしたら、皆様に楽しんでもらえるだろう?
どうしたら、皆様に興味をもってもらえるだろう?
過去の反省を活かし、常に進む時代にあわせ、今後のためになるやり方を模索しようと。
それを話し合って生みだされた作品になります。
皆様に興味をもって頂き、本編を遊び、楽しんで頂ければ幸いです。
それでは、ご縁とお時間がありましたら。
本編でお会いできることを、楽しみにしております。
3回目以降のコラムもお楽しみくださいませ。